概要

地球標準2600年代。人類が水星軌道の内側から太陽系外縁天体にまで足を踏み入れ、地球、火星、木星の周囲を日常生活の場とする時代。

地球圏で媒介微生物が発見されてから約5世紀。媒介微生物をエネルギー源とする共感力と擬似生物の技術が確立され、人類が無数の亜種に分かれ、太陽系の内と外の開発に向かい始めてから約4世紀。擬似生物の暴走事件でその流れが止まり、火星圏と木星圏に独立国が成立し、技術の後退と緩やかな再発展が始まってから約3世紀。そして、最後に大きな戦争が終わってから約半世紀……。

「INFINITE WARRIORS」は、そんな世界の“わりと普通”の人々の物語です。

用語集

媒介微生物 (Mediatricula)
西暦21世紀ごろに発見された微生物。その起源は宇宙から持ち込まれた地球外生物とも、人工的な微小機械とも、あるいは地球原産の生物ともいわれ、定説を見ない。生物の高度に発達した神経系の活動に反応して、運動したり、エネルギーを発生したりする性質があり、うまく操作すれば、見かけ上、物理法則を超えているかのような現象も起こせる。そのため、人類は媒介微生物を利用するための技術を発達させた。媒介微生物が人体に感染することもあり、媒介微生物との共生体となった人類を“共生人類”と呼ぶ。
共感力と反共感力 (sympathetic and anti-sympathetic power)
媒介微生物を操作し、さまざまな現象を発生させる能力。精神感応(テレパシー)、超感覚的知覚 (ESP)、念動(サイコキネシス)、あるいは炎や熱、光、天候、重力、確率、自らの身体など、共感力の対象となる分野は多岐にわたる。媒介微生物の活動を抑制して共感力を抑え込む、反共感力という分野も存在する。媒介微生物の性質上、高度な神経系を備えた生物または擬似生物でなければ扱えない。
擬似生物 (simulant organism)
生物の細胞に似た、自己複製能力を持つ微小構造(=擬似細胞)で構成される機械。生物の神経系の活動に反応する媒介微生物を、人工的に安定して操作するために生み出された。しかし、人類に匹敵する知性を備えた擬似生物が、人類の関知しないところで独自の行動を起こし、大惨事を引き起こしたため、擬似生物の利用は制限され、擬似生物に関する技術も大きく後退した。それから約3世紀が過ぎ、擬似生物に対する人類の抵抗感は薄れているが、一定の制限のもとで利用するべきという常識が浸透している。
擬人 (humanoid)
人型の擬似生物。自力で新たな個体を生み出せる個体(女性型)と、生み出せない個体(男性/中性型)がいるが、いずれにしても擬似生物生産母体などを使えば繁殖できる。その権利は人類に比べて制限されており、人類の保護監督の対象か、または野生動物のような社会の外側の存在と見なされている。たとえば、共感駆動乗騎騎手免許を取得することはできるが、最上位の特級騎手免許の取得は禁じられ、さらに人類の監督のもとでなければ共感駆動乗騎を操縦できないとされている。
半擬人 (hybrid humanoid)
生体組織と擬似生体組織を併せ持つ半擬似生物のうち、人型の個体。意思決定の中核が生体にあるか擬似生体にあるかによって、人類か擬人のどちらかの扱いになる。意思決定の中核が生体脳にある者が、狭義の半擬人 (hybrid human) である。その他に、生物細胞と擬似生物細胞を組み合わせて成形された人造人 (synthetic human)(人類扱い)や、体は生物細胞にきわめて近い擬似細胞(または生物細胞そのもの)だが、意思決定の中核が擬似脳にある模擬人 (pseudohuman)(擬人扱い)がいる。
共感駆動乗騎 (Sympathetic-Drive Vehicle, SDV)
自由意志をもたず、人類や擬人の乗り物として使役される擬似生物。暴走事件を受けて擬似生物の利用が制限される中、事件の被害が及ばなかった木星圏で技術的発展を遂げた。およそ半世紀前の戦争終結の後、その技術が太陽系の人類定住域(地球圏・火星圏・木星圏)に拡散し、現在に至る。
共感駆動乗騎の操縦や整備には、それぞれ専用の免許が必要とされる。共感駆動乗騎の操縦免許の持ち主は共感駆動乗騎騎手、整備免許の持ち主は共感駆動乗騎調整士と呼ばれる。

GURPS第4版用世界設定

汎用テーブルトークRPG「GURPS」(第4版)用のオリジナル背景世界の解説は、別館「LENKAYA Branch」にあります。